2021/01/21
PS5 騒動
家が狭いからリモート環境整えるのは無理だろうなと諦めて特に何もやっていなかったのですが、さすがに何とかしたいと思い始めました。
今回は弊社のある社員が、最近話題の「PS5 の転売」について話しました。
2020年11月12日、 SONYの次世代ゲーム機 PlayStation 5 が発売されました。
発売に先行し、様々な販売店で予約抽選が行われたのですが、なんとか当選して発売日に購入することができました。
多くの人が抽選に外れ購入できなかったのですが、発売から一ヶ月が経つ現在でも品薄の状態が続いています。そうなると転売が横行、問題になるのが最近の流れです。今回はそんな PS5 の転売騒動についてお話ししようと思います。
PS3 を購入するために、東京都千代田区有楽町のビックカメラ有楽町店に朝から並んでいた男性が、そのあまりの混雑具合に「物売るってレベルじゃねーぞ」と声を上げた映像がニュースで流れ、ある種のネットミームになった話は知っている人も多いかもしれません。
この時のような買占め・品薄の前例があったので、次世代機の PlayStation 4 発売の際には、先だって米国で2013年11月15日に、日本では約3か月遅れの2014年2月22日に発売するように、発売日をずらすことで生産数をある程度確保。そのおかげで購買が分散し、極端な品薄状態を回避することに成功しました。
それでは何故このような状態が続いているのかですが、それは PS5 の圧倒的なコストパフォーマンスからくる人気にあります。
こちらの表は PS5 のスペックをまとめたものです。
CPUは Ryzen 7 3700X 、GPUは RTX2080 に相当します。これをそれぞれ市場価格で購入すると 約 4 万円と約 7 万円。さらにSSDだと約 2 万円に相当、メモリやその他のパーツは合わせて約 2 〜 3 万円。同じようなゲーミングPCを組もうと思ったら合計15万円ぐらいかかるのが、PS5 だと約 5 万円で購入できてしまうのです。
スペックだけでなく色々と機能も追加されています。
単純にグラフィックが綺麗になって4K出力にネイティブに対応するようになったり。
また、トリガーエフェクトという、ゲームの状況に合わせてコントローラーのボタンから反発力や張力が体感できる機能が追加されていて、この機能によってよりゲームをリアルに感じられるようになりました。個人的には操作しづらかったので使っていませんが…。
それに対して Amazon や楽天は先着販売を決行、その結果、世間の顰蹙を買うことに。。。
今年はマスクやmiro、ガンプラなどの転売が問題になりましたが、PS5の人気に注目した業者や個人が転売目的で商品を予約購入したためますます争奪戦は加速していきました。
PS5 を抽選で手に入れた転売屋が Amazon マーケットプレイスに 398,000円 や 498,000 円などの高額で商品を出品し、桁を見間違えて購入したユーザーが購入キャンセルできず Amazon に訴え、Amazonが PS5 の高額転売を一律停止にする事態に発展。
そして発売されるやすぐに、メルカリやヤフオクでも一斉に転売がスタート。事前に SIE(ソニー・インタラクティブエンターテイメント) がメルカリ社に対して高額転売問題についての意見申し入れを行っていたにもかかわらず、野放しの状態が続いています。価格の倍以上で出品されている PS5 の多くは SOLD の状態になっているそうです。
さらに海外では PS5 を輸送中のトラックが襲われ強奪される事件までもが発生しているとか。
例えばアメリカでは、PS5 の事前登録購入制といって、PS をネットワークに接続して使うのに必要な個別の ID(PSN ID) というのが公式にあるのですが、ID のアクティビティ状態をチェックして転売目的ではない優良なアカウントのみを予約事前登録サイトに招待し、PS5 の予約をできるようにする取り組みが行われたそうです。
日本でもやった方がいいという声は多かったのですが、何故か行われませんでした。
日本の話だと、家電量販店のノジマが、抽選をやったところで大量に転売屋が申し込みをしてきてキリがないので、申込12万件を目視で転売屋かどうか判定するということを行ったそうです。一体どういう判断で転売屋かどうかを見極めているのかどうかわかりませんが、途方もない話だと思いました。
小売としては誰に売れようが売れればいいだけの話なのにこんなにも真摯に対応してくれるのか、とノジマの評判が上がったそうです。
また、本体には保証書を付けず、買った際のレシートを保証書がわりにするということもやっていて、それが転売の抑止力になっているという話もあります。
色々な話がありますが、一番の問題は大量に商品を買い占めて転売することだと思うので、それを防ぎつつ、欲しい人の手にちゃんと商品が渡るようになってくれればと思います。
今回は弊社のある社員が、最近話題の「PS5 の転売」について話しました。
2020年11月12日、 SONYの次世代ゲーム機 PlayStation 5 が発売されました。
発売に先行し、様々な販売店で予約抽選が行われたのですが、なんとか当選して発売日に購入することができました。
多くの人が抽選に外れ購入できなかったのですが、発売から一ヶ月が経つ現在でも品薄の状態が続いています。そうなると転売が横行、問題になるのが最近の流れです。今回はそんな PS5 の転売騒動についてお話ししようと思います。
※今回の話は2020年12月11日時点の話です。
過去の話
2006年11月11日、 PlayStation 3 が発売された時にも同じような混乱が起きました。PS3 を購入するために、東京都千代田区有楽町のビックカメラ有楽町店に朝から並んでいた男性が、そのあまりの混雑具合に「物売るってレベルじゃねーぞ」と声を上げた映像がニュースで流れ、ある種のネットミームになった話は知っている人も多いかもしれません。
この時のような買占め・品薄の前例があったので、次世代機の PlayStation 4 発売の際には、先だって米国で2013年11月15日に、日本では約3か月遅れの2014年2月22日に発売するように、発売日をずらすことで生産数をある程度確保。そのおかげで購買が分散し、極端な品薄状態を回避することに成功しました。
PS5 の人気
もちろん、今回の PS5 発売にあたって何の対策も講じられなかったわけではありません。それなりに在庫も確保した上で販売をスタートしたそうです。それでは何故このような状態が続いているのかですが、それは PS5 の圧倒的なコストパフォーマンスからくる人気にあります。
こちらの表は PS5 のスペックをまとめたものです。
※色々な情報を参考にまとめたものなので正確性に欠ける可能性があります。
CPU | AMD Zen 2 8コア/16スレッド 最大3.5GHz |
GPU | 最大10.28 TFLOPs/2.23GHz 36ブロック(コンビュートユニット) メモリはシステムと共有 レイ・トレーシング対応 Custom RDNA 2 アーキテクチャ ※RDNA 2 とは別物 |
メモリ | 16GB GDDR6 448GB/s システム/グラフィック供用 |
SSD | 825GB 転送速度 5.58GB/秒 |
ストレージ拡張 | NVMe SSD スロット おそらくPCI Express 4.0 x 4 ※PS4ゲームに限り、USBセツゾクデノカクチョウHHDにも対応 |
光学ドライブ | Ultra HD Blu-ray (66G/100G) ~10xCAV BD-ROM (25G/50G) ~8xCAV BD-R/RE (25G/50G) ~8xCAV DVD ~3.2xCLV ※ドライブ搭載モデルのみ |
お値段 | 【光学ドライブあり】 49,980円 【光学ドライブなし】 39,980円 |
CPUは Ryzen 7 3700X 、GPUは RTX2080 に相当します。これをそれぞれ市場価格で購入すると 約 4 万円と約 7 万円。さらにSSDだと約 2 万円に相当、メモリやその他のパーツは合わせて約 2 〜 3 万円。同じようなゲーミングPCを組もうと思ったら合計15万円ぐらいかかるのが、PS5 だと約 5 万円で購入できてしまうのです。
スペックだけでなく色々と機能も追加されています。
単純にグラフィックが綺麗になって4K出力にネイティブに対応するようになったり。
また、トリガーエフェクトという、ゲームの状況に合わせてコントローラーのボタンから反発力や張力が体感できる機能が追加されていて、この機能によってよりゲームをリアルに感じられるようになりました。個人的には操作しづらかったので使っていませんが…。
転売屋の台頭
こんなに高スペックなゲーム機が 5 万円で買えてしまう!ということで一気に人気が高まってしまった PS5。争奪戦は避けられないだろうと、ビックカメラ、ヨドバシカメラなどの大手店舗は予約段階から予約抽選販売を開始しています。倍率は50倍にもなったそうです。それに対して Amazon や楽天は先着販売を決行、その結果、世間の顰蹙を買うことに。。。
今年はマスクやmiro、ガンプラなどの転売が問題になりましたが、PS5の人気に注目した業者や個人が転売目的で商品を予約購入したためますます争奪戦は加速していきました。
PS5 を抽選で手に入れた転売屋が Amazon マーケットプレイスに 398,000円 や 498,000 円などの高額で商品を出品し、桁を見間違えて購入したユーザーが購入キャンセルできず Amazon に訴え、Amazonが PS5 の高額転売を一律停止にする事態に発展。
そして発売されるやすぐに、メルカリやヤフオクでも一斉に転売がスタート。事前に SIE(ソニー・インタラクティブエンターテイメント) がメルカリ社に対して高額転売問題についての意見申し入れを行っていたにもかかわらず、野放しの状態が続いています。価格の倍以上で出品されている PS5 の多くは SOLD の状態になっているそうです。
さらに海外では PS5 を輸送中のトラックが襲われ強奪される事件までもが発生しているとか。
転売対策
こうなることを予想して一応転売対策もされていました。例えばアメリカでは、PS5 の事前登録購入制といって、PS をネットワークに接続して使うのに必要な個別の ID(PSN ID) というのが公式にあるのですが、ID のアクティビティ状態をチェックして転売目的ではない優良なアカウントのみを予約事前登録サイトに招待し、PS5 の予約をできるようにする取り組みが行われたそうです。
日本でもやった方がいいという声は多かったのですが、何故か行われませんでした。
日本の話だと、家電量販店のノジマが、抽選をやったところで大量に転売屋が申し込みをしてきてキリがないので、申込12万件を目視で転売屋かどうか判定するということを行ったそうです。一体どういう判断で転売屋かどうかを見極めているのかどうかわかりませんが、途方もない話だと思いました。
小売としては誰に売れようが売れればいいだけの話なのにこんなにも真摯に対応してくれるのか、とノジマの評判が上がったそうです。
また、本体には保証書を付けず、買った際のレシートを保証書がわりにするということもやっていて、それが転売の抑止力になっているという話もあります。
色々な話がありますが、一番の問題は大量に商品を買い占めて転売することだと思うので、それを防ぎつつ、欲しい人の手にちゃんと商品が渡るようになってくれればと思います。