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2024/06/14

新オフィスへの引越し:社内座談会で振り返るプロジェクトの裏側

新オフィスへの引越し:社内座談会で振り返るプロジェクトの裏側アイキャッチ

目次

01 出社が楽しみになるような魅力的なプラットフォームに

「働く場をつくる」という枠にとらわれず、自由な発想のもとで魅力的な空間に仕立てた新オフィス。この移転プロジェクトを主導したのがS2ファクトリー内の「movingチーム」です。栗山、仁科、根岸、小泉、山田からなる主要メンバー5名に、本プロジェクトを振り返ってもらいました。

<メンバー>

栗山
取締役 兼 インフラエンジニア。社員が快適かつ効率的に働けるネットワーク環境を整備。

仁科
経理。オフィスの移転に伴い、不用になった備品の譲渡および廃棄を担当。

根岸
アートディレクター。社内の意見をまとめ、新オフィスの内装や家具の指揮を担当。

小泉
フロントエンドエンジニア。外部と連携して昇降デスクやミューラルアートの導入を実現。

山田
UIデザイナー。社名プレートや出入口、郵便ポストなどのサインデザインを担当。

02 S2らしさを存分に表現できそうな物件

栗山
オフィスの移転を考えたきっかけは、コロナ禍に推進したリモートワークによって出社する社員が減り、ワークスペースが余っていたことです。まずは新オフィス探しからスタートしました。
社員からの協力を得るべく、Slack 上にmovingチームを結成し、意見を交換するようになりましたよね。

仁科
movingチームの第1回ミーティングで、物件を選ぶ際の条件を決めた記憶があります。

栗山
一つ目はハイブリッドワークを前提とした適正な広さであること。
二つ目は社員が通勤しやすいよう、旧オフィスのあった渋谷周辺であること。
これら条件に一致する物件は限られていて、物件探しは難航しました。

仁科
そんな最中、代表の花井が今回の移転先となる塩入小路が今なら空いているのではと、問い合わせてみたんです。

栗山
ここはS2の前身企業が入っていたオフィスで、何人かの社員にとっては慣れ親しんだ場所です。
そのため親近感はあったものの建物の構造や広さなど、確認しておきたいポイントは多々あった。そこで内見を行うことにしました。

根岸
庭があること、大きな窓から太陽光がよく入ること、オフィスらしさを感じないこと。
改めて目にして、僕はそのあたりに惹かれました。


仁科
私が魅力を感じたのは、最寄り駅から徒歩2分にも関わらず、静かな環境であることです。
また、新しいオフィスには今までなかったキッチンがあり、これも大きな魅力の一つでした。

栗山
これまでに内見した物件と比べ、明らかに社員の反応も良かったです。みんなのフィーリングに合うものがあったんだと思います。条件にも合致したので、ここに決めました。

03 オフィスづくりに欠かせない、信頼できるデザイナーとの出会い

根岸
Zoom上で新オフィスのデザインについて話し合ったのは、2022年11月のことです。
どのような空間にしたいか、社内から意見を募りました。

仁科
ここで上がったのが、部屋ごとに床や雰囲気を変えたいという声です。

根岸
その後も、Slack上に「マンガ棚」や「昇降デスク」、「見せる本棚」といった意見が上がりました。
これらの意見を取り入れていけば、社員の出社頻度は高まるはず。
そこで移転のテーマのひとつを「居心地が良く、みんなの個性が表現されたオフィス」にしました。もうひとつは「デザイン的にこだわったオフィス」です。


栗山
2023年の1月頃から、僕らの構想を形にしてくれるパートナー探しもスタートしました。

根岸
知人を介して紹介してもらったデザイン会社から新オフィスのレイアウトや内装の提案を受けました。
ただ、S2がどういった会社で、今回の移転で何を重視しているのか、といったことを踏まえないままに提案が続いたことにもどかしさを感じたのと、「らしさ」を引き出すことを旨とする我々のスタイルと相反するものを感じたので、結果的には床とネットワークの工事のみを依頼するに留まりました。

小泉
次なるパートナーとの出会いは偶然でした。
DaLa木工さんに昇降デスクの制作について相談したところ、彼らから協業したいデザイナーとして紹介されたのが株式会社ambosの代表を務める石井一東さんです。
打ち合わせが決まったところで、石井さんのWebサイトを見たら事務所が素敵だったこともあり、訪問したいとお願いしました。

根岸
石井さんからは、昇降デスク以外についてもアドバイスをいただきました。
例えば、レイアウトによる導線の作り方、雑談が生まれる場所づくり、反響音を抑える方法、プライバシー空間の作り方など、オフィス設計全般についてその場で教えていただいたのを覚えています。
石井さんは、S2のミッション「らしさを、仕立てる。」や社員についても興味を持ってくださり、僕らをしっかり理解した上でデザインに臨む姿勢が嬉しかったです。

小泉
僕も根岸も「これは、いいプロジェクトになりそうだ!」という期待感でいっぱいに。
打ち合わせ後、すぐに会社から発注の承認を得ました。

04 壁一面に描かれたアートがゲストをお出迎え

栗山
石井さんにお願いしたのは、オフィスを移転する約 1 カ月前、つまり2023年4月中旬頃だったはずです。
S2らしさを追求するためにも、移転までに内装や家具の手配を強引に間に合わせるのではなく、まずは旧オフィスの家具を移転先でも使用しながら、納得いく内装・家具を追求する方針に切り替えました。
ここから、オフィスの移転に向けて細かな部分を詰めていくことになります。

根岸
そうですね。そのひとつがサインデザインです。
新オフィスでは社員用、ゲスト用、宅配業者用と出入口を分けることになったので、それぞれにサインが必要になりました。このデザインを山田が担当してくれました。

山田
はい。元々サインデザインには関心があったので、根岸からの打診には二つ返事で飛びつきました。
今回は、著名な建築家が何を考えてデザインしているか、どのような工夫を凝らしているか、といったことを調べながら制作を進めました。印象に残っているのは、「一番のポイントは、それぞれの出入口へしっかり誘導できること」という根岸からのアドバイスです。
基本中の基本ではありますが、実寸大に出力した用紙を出入口に貼りながら、大きさや形状の調整を重ねていきました。

根岸
実際、ゲストや宅配業者が出入口を間違えることはほとんどありません。
デザインがしっかり機能している証拠だと思います。

小泉
新オフィスに移転したのは2023年5月で、まず形にしたのが見せる本棚です。
当時から在籍していた社員24名からそれぞれが関心のあるキーワードを提示してもらい、それらをもとに石井さんから紹介いただいた名古屋のLIEB BOOKさんが選書した24冊を並べました。社員それぞれの興味が垣間見られる書籍を手にすることで、社内外の人たちとのコミュニケーションが増えてほしいですね。

根岸
そうですね。これらの本は社員も読めるようになっていて、社員の関心事を知るツールとしても活用してもらえればと思います。
僕は家紋、小泉は建築、山田はタイポグラフィの本。他にも天文学や建築、パッケージデザインなど様々なジャンルの本が並べられています。


小泉
ミューラルアートが完成したのは2023年8月です。僕がアートのあるオフィスに憧れていたことがきっかけで構想はスタートしました。これを描いたのは、国内外で活躍するペインターのMHAK
彼とは面識があり、作風も知っていました。だから具体的なオーダーはせず、一度内見してもらっただけで自由に描いてもらいました。

山田
MHAKさんのペインティング当日にたまたま出社したのですが、「余白にも意味を込めている」という話を伺い、このアートを見る目が変わりました。

エントランス

05 オリジナルの昇降デスクが完成

栗山
2 階の部屋は、みんながくつろげる場所にしたかったのでを敷いて、マンガ棚を置きました。
マンガは自身が読みたい作品と、社員に薦めたい作品について社内アンケートを実施して、特に多くの声が上がった作品を選んでいます。

山田
社内システム上で作品の推薦者がわかるようになっていて、社員が薦めているマンガを読むと、その人となりが見えるようで面白いですよね。


小泉
内装の施工日や家具の納品日が決まっていく中、石井さんからの要望でひと通り完了した後の新オフィスを撮影することになったのですが、撮影前に 2 階の部屋を見渡すと、畳と照明しかなくて殺風景に感じました。
もっと見栄えするようにしたいと思い、観葉植物を飾ることを提案します。

根岸
今回のプロジェクトでは、プライベートの繋がりから仕事を依頼することが多かったのですが、ここで相談した先も、プライベートでお世話になっている草原舎さん
S2 の特徴や部屋のコンセプトなどを説明し、植物のセレクトは一任しました。これらはオフィスの随所に設置しています。

栗山
オフィスに植物が配置されたことで空間がより心地良くなりました。
植物の手入れを、社員同士が行うことによって新たな会話も生まれています。中には育てることの面白さ、難しさを感じている社員もいるようです。


小泉
最後に完成したのが、昇降デスクです。
石井さんには欧米の家具メーカーの製品をご覧いただき、家具としての格好良さとエンジニアにとっての使いやすさを両立させるデザインをオーダーしましたが、途中でデザインのやり直しが発生するなど、思いのほか難航しました。
主な原因は、昇降用のパーツを前にして石井さんのデザインを実現できないことが判明したためです。

栗山
DaLa木工さんも苦労していました。
天板裏の中央に昇降用モーターを設置するため、昇降デスクの脚を大きくして重心を下げる必要がありましたが、私たちが希望するシュッとしたフォルムを両立させるのは、とても難しかったと思います。

小泉
昇降デスクが新オフィスに設置された時は壮観でした。
天板に施されたグレーの目はじき塗装は、見た目だけでなく手触りも抜群で、想像以上に素敵な仕上がりになりました。
電動式の昇降機能をしっかり備えているのはもちろん、電源コードを脚の中に隠せる設計もポイントです。

栗山
昇降デスクが納品されたところで、movingチームとしての活動もひと区切りになりましたね。

昇降デスク

06 働くだけじゃない、交流と繋がりの場


栗山
今後も、オフィスで気になるところは、みんなで意見を出し合いながらアップデートしていきたいと思います。
これまではオフィスの内装や家具は無難なものに決めがちでしたが、根岸と小泉のおかげで居心地のいいユニークな空間にすることができました。

小泉
社内から上がってくる意見を踏まえ、成果を上げれば高く評価もしてもらえる。この会社の良さを改めて感じたプロジェクトでした。
今は、オフィスに出社する社員が増えているほか、いろんなイベントが開催されていることも嬉しいです。

根岸
新たに入社する人がいると歓迎会を開催するようになりました。2階の部屋ではゲームを、キッチン周りでは飲食や会話を楽しむ社員の姿も見かけます。
コミュニケーションをとる場が充実しているからこその変化だと思います。

仁科
新オフィスには社員の仕事以外の一面が見えたり、体を動かせる場があったりして、出社するのが楽しくなりました。
せっかく石井さんをはじめ大勢の方とS2のみんなで創り上げてきた場所です。これからも汚したり傷をつけたりしないよう、大切にしていきたいと思います。

山田
仕事以外の楽しみをオフィス内につくる。これに関与できたのは思いのほか楽しかったです。
みんなにとってもオフィスは働くだけの場ではありません。社員のS2に対する愛着は格段に高まっていると思います。

栗山
みんなに満足してもらえたことも嬉しいのですが、今回のプロジェクトに関わってくれた社外の方々が素晴らしかったのが特に印象的でした。人の輪が繋がり、S2の「らしさ」を体現するオフィスが形になったことが、何より良かったと思います。

S2ファクトリー株式会社

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