2022/08/02
CI(コーポレートアイデンティティ)について考える
今回は弊社の根岸が「CI(コーポレートアイデンティティ)」について話しました。
近頃弊社では、
など CI(コーポレートアイデンティティ)を意識した取り組みを行っております。
というわけで、今回は CI について弊社の活動事例を交えながら簡単に説明したいと思います。
Wikipediaからの引用になりますが、
というもののようです。調べてみると大体どこにも同じようなことが書いてあります。
世界的には、1950年代頃からグラフィックデザインという職能の社会基盤が整うことによって発展を始めたそうです。日本では、1975年春にマツダ(東洋工業)によるCI計画として導入されたのが最初らしい。
トレードマークやロゴタイプとして見ると、それ以前(江戸時代、明治、第二次大戦)から作られてはいました。
そんな歴史を持つ CI ですが、下の 3 つの要素により構成されます。
つまり、ただ外に向けて発信するだけでなく、企業内部においても価値共有による意識、品質、そして生産性の向上、さらに就職希望者の増加などの効果が期待できるもの。また、統一された使用法で様々なコミュニケーションに使われるものであるいうことです。
なので、 CI とはマークなどの見た目を新しくすることだけではありません。
S2 の CI もこの辺りのルールを押さえつつチューニング、あるいは良き形へと引き続き変化を続けていく必要があります。
これらのことや、実は Instagram でも実験をしていました。
こちらは S と 2 と F をデザインしてアニメーションで動かしたり、よく「エスニ」ではなく「エスツー」と間違えられるので「えすに」としてみたりなど。
ですが、うっすらとうわべだけのようなことをやっていてもダメです。
そういうことをちゃんと考えてやらないといけません。
左が before で右が after。
before の頃は雰囲気の違うイメージが各所に使われていて統一感がなかったのが、 after ではどこでも同じシンボルマークが使われるようになり、どのビジュアルをみてもSlackだとわかるようイメージの統一が図られました。
見てもらうとわかるように、チェックマークのピクセルがなくなりました。
時代を反映するためにそうしたようなのですが、個人的にも感心したポイントです。
同時公開された動画では、進化の過程が見えるようになっていて、こういう見せ方は上手だと思いました。また、FAQにまとめる形で CI について書かれているのが印象的です。
下はロゴのリニューアルについてのステートメントからの引用です。
また、Minecraft を制作していることも関係があるのか、「このロゴの解釈はあなた次第」というような伝え方をしている点が他の企業とは少し違う印象を受けました。
Bold という会社がデザインしたそうなんですが、展開物なども素敵です。
Facebook
続いては、ロゴだけでなく表記も変わった例。
平面だけではなく、メタバースのような3D空間に入った時のイメージも想定したデザインが今後増えていくのかもしれないなと見て思いました。
世界の企業だけでなく周辺の企業も色々と CI について試行錯誤しつつリニューアルしたりをしているようです。果たして、S2 もロゴを変える必要があるのか。
説明したようにもちろん見た目の話だけではないので、改めて S2 とはなんなのかを考えながら、CI を考えていければなと思っています。続報をお待ちください。
近頃弊社では、
- 企業理念、ビジョン、ミッション、バリューが出来た
- キャラクターをつくった→活躍の場を求めて、より深掘りしたい段階に
- コーポレートサイトをリニューアルした→新しい積木S2のイメージが生まれた
など CI(コーポレートアイデンティティ)を意識した取り組みを行っております。
というわけで、今回は CI について弊社の活動事例を交えながら簡単に説明したいと思います。
CIとは
まず初めにコーポレートアイデンティティとはなんでしょうか。Wikipediaからの引用になりますが、
企業文化を構築し、特性や独自性を統一されたイメージやデザイン、メッセージで発信し社会と共有することで存在価値を高めていく企業戦略の一つ。「CI」「CI計画」「CIプロジェクト」などとも呼ばれる。
出典:コーポレートアイデンティティ
というもののようです。調べてみると大体どこにも同じようなことが書いてあります。
世界的には、1950年代頃からグラフィックデザインという職能の社会基盤が整うことによって発展を始めたそうです。日本では、1975年春にマツダ(東洋工業)によるCI計画として導入されたのが最初らしい。
トレードマークやロゴタイプとして見ると、それ以前(江戸時代、明治、第二次大戦)から作られてはいました。
そんな歴史を持つ CI ですが、下の 3 つの要素により構成されます。
- MI:マインド・アイデンティティ 理念の統一
- BI:ビヘイビア・アイデンティティ 行動の統一
- VI:ビジュアル・アイデンティティ 視覚の統一
つまり、ただ外に向けて発信するだけでなく、企業内部においても価値共有による意識、品質、そして生産性の向上、さらに就職希望者の増加などの効果が期待できるもの。また、統一された使用法で様々なコミュニケーションに使われるものであるいうことです。
なので、 CI とはマークなどの見た目を新しくすることだけではありません。
S2 の CI もこの辺りのルールを押さえつつチューニング、あるいは良き形へと引き続き変化を続けていく必要があります。
S2 の場合
冒頭に挙げたように、- 企業理念、ビジョン、ミッション、バリューが出来た
- キャラクターをつくった→活躍の場を求めて、より深掘りしたい段階に
- コーポレートサイトをリニューアルした→新しい積木S2のイメージが生まれた
これらのことや、実は Instagram でも実験をしていました。
こちらは S と 2 と F をデザインしてアニメーションで動かしたり、よく「エスニ」ではなく「エスツー」と間違えられるので「えすに」としてみたりなど。
ですが、うっすらとうわべだけのようなことをやっていてもダメです。
- 何故やるのか
- やってどうだったのか
そういうことをちゃんと考えてやらないといけません。
世界の企業の CI
参考に、ここ数年で CI をリニューアルした企業の中から、なんだかんだと言いながら VI をメインにしつつ、いくつか見てみましょう。Slack
2019年1月に Slack のロゴが新しくなりました。デザインは Pentagram です。左が before で右が after。
norton
2021年3月に新しくなりました。見てもらうとわかるように、チェックマークのピクセルがなくなりました。
時代を反映するためにそうしたようなのですが、個人的にも感心したポイントです。
同時公開された動画では、進化の過程が見えるようになっていて、こういう見せ方は上手だと思いました。また、FAQにまとめる形で CI について書かれているのが印象的です。
Mojang Studios
Minecraft を作っているスタジオです。2020年5月にロゴが新しくなりました。下はロゴのリニューアルについてのステートメントからの引用です。
「それにしても、なぜ新しい名前とロゴが必要なのでしょうか?疑問に思っている方も多いと思いますが、逆に考えると、新しくしない理由もないはずです。人間というのはときどき自分自身を見直したくなる生き物ですから、10年以上も前に設立された会社で同じような思いが出てきたとしてもおかしくはありません。」 MOJANG STUDIOS となりますなんとなくってわけでもないけど時が来たから変えた。というような話なんですが、「そんなにガツガツしたテンションではなくちょうどいいテンションなのが良い」と個人的に思いました。
https://www.minecraft.net/ja-jp/article/meet-mojang-studios-jp
また、Minecraft を制作していることも関係があるのか、「このロゴの解釈はあなた次第」というような伝え方をしている点が他の企業とは少し違う印象を受けました。
Bold という会社がデザインしたそうなんですが、展開物なども素敵です。
メタバースは、社会のつながりの次なる進化です。当社のビジョンはメタバースの実現です。この未来への責任を示すために会社の名称を変更します。ということで、メタバースを見据えた立体的なシンボルがロゴに入っています。
Metaについて見る
https://about.facebook.com/ja/meta/
平面だけではなく、メタバースのような3D空間に入った時のイメージも想定したデザインが今後増えていくのかもしれないなと見て思いました。
というわけで S2 の今後を考えよう
現在の S2 のロゴはこちら。世界の企業だけでなく周辺の企業も色々と CI について試行錯誤しつつリニューアルしたりをしているようです。果たして、S2 もロゴを変える必要があるのか。
説明したようにもちろん見た目の話だけではないので、改めて S2 とはなんなのかを考えながら、CI を考えていければなと思っています。続報をお待ちください。